2018年に発売されたスポーツカーの中でも、とりわけクルマ好きからの大きな注目を集めたのがアルピーヌの『A110』。スペックだけを見ると、突出してハイパワーなわけでもサーキットのタイムが速いわけでもない。流行りの電子制御技術もほとんど搭載されていない。そんなクルマがなぜそこまで話題になるのか? 実際に公道とサーキットで試乗して体感してみた。
かつての名車の魅力を現代の技術で再現
アルピーヌ『A110』と同名のモデルは1963年〜1977年にも生産されていた。1970年代にラリーを席巻していた(1973年にはWRCの年間総合チャンピオンに輝く)姿を思い浮かべる人もいることだろう。リアに...