第三話:男の弱さと女の勘
(…いや、やっぱだめだ)携帯をポケットにしまうものの、宗太の顔がゆがんだ。子どもはかわいいけれど、想像以上に大変な生活、すれ違う夫婦生活。それから開放されるような、何かそんな時間が欲しかった。ゲームをしているときは忘れられていたものの、それすらもさらさの顔色を伺いながらしなくてはいけない状況。どこかやましい気持ちを心の奥にしまい、気晴らしするだけだ、と思うと罪悪感がなくなる。宗太は携帯を取り出すと……(…ごはんを食べるたけならいいいか)沙彩のlineを開いた。宗太「返事遅れてごめん。了解」後ろめたさを振り切るように、コンビニへと足を進めた。………月日は流...