欧州に比べると香水への意識が決して高いとは言えないが、最近、日本でもおもしろい動向が見られる。香水ブランドの“フレデリック マル”と“キリアン”に注目したい。前者は「香りの出版社」と呼ばれ、ブランド名にもなっているマル氏が世界中にいる最高の調香師達に依頼をして香水を作ってもらうというスタイル。
あたかも出版社が作家に作品を書いてもらうかのごとく香水を作るのだ。そもそも彼の祖父はあのパルファン・クリスチャン・ディオールの創設者であり、母親もまた香水に携わっていた言わばサラブレッド。そんな彼が世界の最高の香りのデザイナー12人とともに作りあげたのがこのブランドなのだ。
それでは、筆...